ラジオ2014/03/17 23:50

 きっかけは、地元のラジオ放送でやったいた電話インタビューと、そのときに出ていたプレゼントに応募したことでした。
 東日本大震災から3年・・・ってことで、被災地で立ち上げたラジオ局「女川さいがいFM」で働いている女子大生がいろいろ話していた後、その頃の話がDVDになったとかで興味を持ったもの。 
 いちおう1名分しかなかったものの、そのDVDに当選したときはラッキー! くらいにしか思っていませんでした。

 で、さっそく見てみると・・・
 
 ・・・・・・・・・

 あぁ、なんかこう、、 いろいろやるせない気持ちになるなぁ。。


 話の中身は、被災して、引きこもってしまった女子高生(当時)が、地元の臨時のラジオ局に働くことになったんだけど、なかなかなじめなくて、自分の気持ちを書いたブログが炎上したりして、いろんなことに悩んだり、はげまされたりしながら成長していく・・・ みたいなもの。
 でもその過程はハッピーなことはあんまり少なくて、どちらかというと悩み、悩まされながら、それでも毎日生きていかなきゃ・・・ みたいな壮絶なもの。

 被災だけでも想像を絶するほど苦しいのに、そのあとの周囲の変化、世間の変化、今後どうなるのか、どうしていいのかも分からないままで日々を過ごさなきゃ行けない。 でも何をしていいのか分からない。そんな負のスパイラルの中で、「ラジオ」をきっかけにして、徐々に自分の行くべき方向を見つけていく・・・ って感じです。

 震災後の瓦礫の受け入れ問題については世間でも賛否両論であったし、自分としても言いたいことはいろいろあるけれど(ここでは言わないが)、一人の女子高生が話題にするにはかなり重荷だったかなぁ。 
 「世間との距離」「電波を使って広まっていく範囲」は誰しものが予測できない早さ(しかも自分が知らない間に!)で急速に発達しているだけに、そんな現実を受け入れることはそうそうできるものではなかったはず。

 私の中では、DVDの主人公の彼女は今も苦しんでいて、でもそんな中にいつまでもとどまろうとせずに必死で生きている。生きている意味を探そうとしている。そして、世の中のために何かできることを探そうとしている。(それは震災後に誰もが一度は考えたこと、と同じように)・・・ っていう風に、正解はないんだけど、彼女なりの「答え」を一生懸命探している姿を見ているような気がして、胸がいっぱいになってしまいました。

 誰かが「ドラマ・・・というよりは、大変質の良い映画を1本見おわったような感じ」という感想をつけていましたが、σ(・_・)もそんな気分。
 と同時に、なんか軽い気持ちでプレゼントに応募してしまったσ(ー_ー)がなんだか申し訳ない気分になってしまいました。

 東北の沿岸部は何度も旅行で行ったのですが、女川辺りだけはまだ行ったことがないまま。そして電話インタビューを受けていた方がDVDの中の誰かももう分からないけれど、もう少し自分になじみの土地や人柄だったら、また違う感想を持っていたかも知れません。
 
 1日も早い復興、そして旅行ででも女川に行ける機会ができたら・・・ と、切に祈るばかりです。

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